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<介護技術セミナー 開催>
平成21年2月7日(土)









主催:NPO法人活きる

昨今の高齢化社会や生活習慣病による脳血管障害、糖尿病等により運動機能障害になる方が増えています。そんな中、介護保険が実施され、施設や家庭で身体介助をする場面が事業所スタッフによって行われる場面があります。 それにより、日々、介護技術にも工夫が加えられて進歩しています。NPO法人活きるの当事者メンバーも肢体不自由者が多く、施設や訪問サービスを利用しています。 

取手のある事業所のケアマネさんから 介護の世界で有名な介護技術指導者を呼んでセミナーを開きたいので一緒に開催しませんか? と相談があり、NPO法人活きるのメンバーのためにも喜んでやろうということになりました。
指導してくださるRX組の青山幸広先生(http://homepage3.nifty.com/rxgumi/)は重度障害者に普通のお風呂を楽しんでもらいたいというところから始まり、利用者が安全に且つ快適な身体介助を受けられ、そして介助スタッフの腰を痛めない負担が少ない介助技術を提案し、それを全国の事業所に広める活動をされています。

セミナーには約60名の受講者が来場し、そのうち施設スタッフが半分、介護家族やボランティア、一般の方が半分を占めました。
10時になり、染野理事長の挨拶のあと青山先生を紹介していよいよ講義が始まりました。 青山先生は青森生まれで若干の訛りのあることばで、軽妙なギャグを加えながら要領よく、効率の良い介護技術の習得の重要性を訴えられました。その後、実技に入り、立ち上がり介助や寝返り介助、車椅子とベッド間の移乗について介助者が負担にならないためのコツを非常にわかりやすく且つ楽しく説明してくださり、受講者は聞き入ってしまいました。 受講者の皆さんは非常に熱心で、休憩時間もトイレにも行かず受講者どうしで自主練習をしていました。 見ていても力技でなく楽に介護していて、介護される側も痛みも無く不快感がありません。初めて見られた方は目からうろこ・・状態です。
10時から始まったセミナーは午後4時までみっちり行いましたが、あっという間に終わったような気がします。それだけ有意義で中身の濃いセミナーだったのです。
遠いところ(京都)から、わざわざ来ていただき貴重な講義をしてくださった青山先生に感謝します。 機会があったら、再度企画したいと思いました。

私(宮脇)も妻の介護をして12年になり、やはり腰を何度も痛めた結果、負担の無い青山方式を取り入れています。おかげでヘビー級の妻の介護も楽になりました。
都合が悪くて今回のセミナーに参加できなかった方には、未熟ですが宮脇ができる範囲でお教えします。 社協のボランティア講座でも短い時間ですが講義をしています。

このセミナーを企画した際、取手市内のいくつかの事業所に案内をしたのですが、結果的にあまり興味を持ってもらえませんでした。 旧式の介護技術を未だに使い新しい技術を取り入れようとしない介護スタッフはプロというプライドを捨てて、利用者の声を真摯に受け止め、常に安全かつ快適な介護を提供できるようスキルアップを考えていただきたいと思います。また、より新しい技術を勉強し、井の中の蛙にならないように他の施設の良い点悪い点を見る広い気持ちを持って利用者本位で且つ介助者にとって楽で負担が少しでも少なく、楽しい介護現場を築いていただきたいと思います。