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  第10回 障害者のための防災訓練
                                                             
令和5年9月10日
 とりで障害者協働支援ネットワーク(以下ネットワークという)が「障害者のための防災マニュアル」を発行して11年目になります、マニュアルを読んだだけでは理解しにくいところもあるので、マニュアルを基に防止訓練を初めて10回目になります。
 今年も多くの方に参加していただけました。取手市民だけでなく、つくば、土浦、竜ケ崎、常総、守谷、筑西など。遠くからは埼玉県朝霞市、東京、柏から来られた方もいました。また、共催、協力してくださった取手市消防本部、社会福祉協議会、市安全安心対策課、社会福祉課、障害福祉課、国土交通省利根川下流河川事務所から多くの方が手伝ってくださいました。これも、非常にうれしいことです。
 開催日の3日前は台風13号が関東に向かっていました。勢力は弱いものの線状降水帯が発生し、茨城県各地大雨により被害が出ています。幸い取手市にも土砂災害警戒区域が警戒レベル3が出ましたが被害はなかったです。開催が心配されましたが、当日は快晴の暑い中での訓練になりました。
 午後1時より受付ましたが、たくさんの方が見え、久しぶりに会う方も多くいて、ロビーではあちこちで会話が弾みました。JCOM茨城がこの訓練に興味を持ってくれて取材に来られました。
 定刻に社協事務局長の司会で始めました。まず、この訓練の目的と基になる防災マニュアルの説明をしました。特に防災をきっかけに障害の事を理解してもらう事も大事な目的です。次に避難誘導の寸劇を見てもらいました。寝たきりの肢体不自由者の救済方法を見てもらいました。一刻を争うような状況の時は命優先でちょっと荒っぽい方法で盛り上がりました。そして、知的の方の誘導ですが、言動や態度でパニックを起こすこともあるので、やさしく、わかりやすい言葉で対応するようにします。最後に耳の不自由な人と耳と目が不自由な人の対応ですが、かなり難しいので日ごろのお付き合いが大事です。
  

  
 次は車いすの方を階段昇降する方法を見てもらいました。例年は階段を下りるだけでしたが、今年は特に双葉団地の水害があったので垂直避難を考えて昇る方法も見てもらいました。消防本部は毛布を利用したり二人で抱える方法で階段昇降の方法を見てもらました。
 1部の最後は消防本部による心肺蘇生のやりかたとして、AEDの取り扱いの後、胸部圧迫による心臓マッサージを希望者に体験してもらいました。楽しい説明ですごくわかりやすかったです。
  

   
休憩をはさんで、交流センターの中庭で不整地での車いす介助の方法を見てもらいました。ぬかるみでもこの方法で走行できます。中庭から駐車場に移動し、自然災害体験車の体験を14人づつ3グループに分けし、順番に乗ってもらいました。待っているグループははしご車や救急車の見学・説明で楽しみました。はしご車には希望された女性が30mの高さを体験されました。
  

  


 屋外訓練を終え全員、屋内会場に戻り、消防本部警防課長から総評をいただき、防災担当の市総務部部長からご挨拶をいただき、無事に訓練を終えました。アンケートでは訓練の大切さを再認識、わかりやすい内容、障害者の支援は難しいなど。自然災害体験車は臨場感があって良い体験、恐怖を五感で感じることができたなど、良い意見を聞けたので、来年の訓練で反映させたいと思いました